僕はたぶん生まれた瞬間から内気で、人付き合いも得意でなく、日本でも留学先でも他者との関りはあまり持たずに生きてきた。
そんな中で芽生えたのは「昨日の自分を超える」といったような自己完結型の思考だった。
だから、身近なことで例えるならば、インスタグラム等でほかの人のキラキラした投稿を見たとしても「他人は他人、自分は自分」というように気にしないようにする。まさにGoing my way精神。
しかし最近、中学時代の友人と数年ぶりに会って話をして、他人と比較することも必要なんじゃないかと、少し考えが変わった気がする。今回はそのことに関して深堀してみたい。
他人と比較することで自分を客観視する

ここで、小学生時代を思い出してみてほしい。進級してあたらしい年度が始まると、自己紹介シートに自分の長所や短所だとかを書かされた経験はほぼ全員あると思う。
自分の長所ってなんだ。と思いながら他の人と比べて自分が良い意味で異なっているところを探すのに頭を悩ませていた。
これは一種の自己分析だと思うのだが、こんな小学生がやるようなプロセスでも自分の特徴を探すには他者との比較が必要であったということがわかる。
逆に、過去の自分と今の自分を比べて、”あ、これ自分の長所だな、短所だな”なんて分析していた人はいないと思う。
つまり、自分が優れているところを探すのも劣っているところを探すのも、昨日の自分と比較するだけでは足りなく、他者との比較が非常に大切になるというのがわかる。
いま向いている方向は正しいのか再考する

比較した結果、自分の長所と短所を認識するだけでは小学生がやっていることだからさらにもう一歩踏み込みたい。
つまり、比較して得た考えや事実をいま自分の状況に落とし込み、軌道修正やパフォーマンスの向上につなげていきたい。
僕の中学生の友達とのことを例に出すならば、彼は専門学校で勉強した分野の職業に就いたのだが、今はその仕事を辞め、今後は専門学校で勉強したこととは別の分野での就職を目指すらしい。
彼が今後どういう職に就くのかは神のみぞ知るところだが、以下のような感じで自分と重ねられる。
今はアルバイトしてないから貯金がそんなにない➡自分も大学を出た後に無職の期間ができてしまうかもしれない➡アルバイトするなり出費を抑えるなりで貯金しておこう
社会人になったからといっていきなり貯蓄がふえるわけでもないし、卒業後に就いた職を長期的に続けているか分からないし、こういったリスク管理もいまから必要だということに気づけた。
とにかく、こういった感じで、どうでもいいことから人生を左右することまで、対話を通じた他者との比較で見直すことができる。
留学も異次元の人と知り合うチャンス

昔の友人に加えて、当然のことながら、異文化のなかで生まれ育った現地の人と話すのは自分の価値観に大きな影響をあたえてくれる。
意外と盲点かもしれないが、留学先で知り合う日本人との交流も大切にしてみてほしい。
日本から一歩出る決断をした人っておそらく他の人とは違った考えを持っているから、単純におもしろい。
とは言いつつも、僕は最近はかなり人との交流を避けてきたから、これを機にもっとオープンになる必要があるかもしれないと思ってきた。。
でも、バランスは大事
ここまで他者との交流の重要性や、それをどう自分に生かせるかを深堀してきた。
しかし、忘れてはいけないのは他人に軸を置くのではなく、飽くまでも軸は自分に置くということである。
たとえば、他者ともっと交流しなきゃ!とスケジュールをお出かけばかりに充てたがゆえに、自分のための作業時間がとれない、というのでは本末転倒。
ということで、この記事の結論としては、
自分の道に向かいつつ、
“そういえば他の道の人は何をしてるのかな”
くらいな感覚で適度に他者の存在を自分の中に取り込めたら自分を客観視するいい機会になる。
おわりに
結局、何事にもバランスや限度が大事なんだなと感じる。
あんまり他者を避けすぎても自分を客観視する機会が減ってしまうと思うし、他者に振り回されすぎても自分を見失ってしまう。
今はオンライン授業で日本にいるから留学先の人と関われる機会は皆無に近いけど、日本にいる中学・高校時代の友人や新しく出会う人たちとの関りを大切に、自分に生かしていきたい。
読者さんもぜひ人との関りを見つめなおしてみてほしい。
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