こんにちは。
マレーシア留学ネットの山根です。
私は、この年末年始を利用してヨーロッパ(ドイツ、イギリス)に行ってきました。
目的は2つです。
1.自分の目でイギリスという所を確かめておきたい
2.ドイツ、ドイツ人と日本、日本人を比べたい
1つ目に関しては、マレーシアの大学を経由してイギリスの大学へ進学を希望される方に向けて私自身がイギリスを見ておきたかったので訪問しました。
2つ目に関しては、日本人の素養の高さ、几帳面さというのは、ドイツから学んできたものだと聞いた事があり、個人的に非常に興味がある国でした。
ドイツのクリスマスツリーには本物の雪がのっています(パウダースノーなのでたくさんのっても枝が折れません!!)
メルヘンの世界の様な街並み
<物価、食事について>
まず始めに、イギリスもドイツも物価が高いです。普通にレストランで食事をすると1食千数百円します。
12月31日はイギリスにいたのですが、夕食を食べようとあるレストランに入ろうと中をのぞくと丁度入口の 所にアジア系の女の子(留学生か旅行者と思われる)が2人で1つのケーキをつまんでいました!?
その日は、12月31日、、、、、一杯のかけそば状態です(爆笑)
私がそのお店で座った席は、丁度その女の子たちが見える席だったのですが、お店の店員さんが、何回も何かないですか?と様子を伺いに行っていました。
(ニューイヤーカウントダウンを控え街には、人があふれかえっており稼ぎ時に女の子たちには、高いケーキだったとしても早く席を空けてもらって次のお客さんを入れたいようでした 笑)
笑い話の様ですが、我々日本人にとっても留学生としてイギリスに行く場合は、彼女らの様になるかは別として苦学生状態になってしまうだろうなあと感じました。普通に生活していては、日本以上に生活費がかかると考えた方がよさそうです。
そして、イギリスもドイツも共通しているのは!!!!『食事がまずい(・A・)9』
日本に帰国してから、イギリスに留学していた友達にこの話をすると、定期的に日本から家族に食料品を送ってもらっていたと言っていました!?
私は、海外どこに行ってもその現地に溶け込んでいけるタイプの人間で、例えばインドなんかは、毎日朝、昼、晩三食カレー三昧でも全く問題なくインド人の様にご飯で食べてみたり、ナンで食べてみたりして普通に生活でき、海外で日本食が恋しくなる事は今まで一度もありませんでしたが、イギリス、ドイツは、1週間であっさりしたおいしいうどんが食べたくなりました(恥)
ただ、両国ともパンはおいしかったです!!特にクロワッサンがフカフカでおいしいですよ!!
ドイツのパン屋さん
<ドイツ人の素養の高さ、イギリス人から考えさせられた今後の日本人について>
ドイツ人、想像以上にすごかったです(・A・)9 ものすごい素養の高さです。そして、メルセデスベンツ(自動車)、シーメンス(家電から電車等まで製造している、日本で言えば、日立、三菱みたいな会社)、DHL(運送会社。日本で言えばクロネコヤマトだが、クロネコヤマトは、市場がほぼ日本のみで主に日本人が使っているが、DHLは世界中で利用されている)等世界的企業がたくさんあり、欧州で独り勝ちしているにもかかわらず、豊かな人間的な生活をしていました。
そして、イギリス人は、未来の日本人を見ているようで怖かったです。。。。
まず、ドイツで一番驚いたのは、滞在期間中一度も車のクラクションを聞きませんでした!?
前でもたもた走っている車がいても、それに列をなしてみんなが走るんです!!!
日本では絶対にありえないですよね?せっかちな日本人の場合恥ずかしながら、クラクションを鳴らしたり、急接近してあおったり、追い抜きをかけるという事が多い様に思います。
横断歩道も車がしっかり止まってくれるので、安心して渡れました。日本と同じで弱いもの優先社会です。
私たちは、レンタカーを借りてドイツめぐりをしましたが、道に迷っても後ろの車が合わせてくれる(待ってくれる)ので安心して運転できるんですよね。
マレーシアでは、運転が荒い事、車検制度がない事から、私は、マレージャパンの仲間たちには、車を所有する事をお勧めしていませんが、ドイツなら日本の教習所で習ったルールに則って運転すれば日本人でも快適に車が使えます。
ある日、googleマップを使って走っていると、農道のような道を指示され、雪だらけの中、どこが道なのか分からない様な状態で走っていると道ではないところに車を突っ込んでしまいました。
しかも最悪なのは、雪にタイヤを取られ、抜け出せないんです(泣)
車を前から押しても地面がてかてかで踏ん張る事が出来ず車がバックするどころか私がバックしている状態(爆笑)
しかし、ここは農道。車が来ないんです!!途方に暮れていると、1台の車が来ました。
3人の男性が乗っており、一緒に車を押してもらって何とかなったのですが、実はその人たち、たぶんたまたま通りがかったのではなく、どこかで私たちの車を見ていてわざわざ助けに来てくれたようでした。
私たちを助け終えると来た道を帰って行きました。(たまたま通りがかったなら、来た道を戻っていくなんてしないですよね?)
よく日本に来た外国人旅行者が、日本人の暖かさにほれる事がありますが、正に私がドイツ人の暖かさにほれました(笑)
日本人と似ている点は、知らない人にでも愛想笑いする事です。だから、みんないつもこにこしていて気持ちがいいんですよね!!!
日本人とドイツ人の一番の大きな違いは、ゆとりを持った豊かな生活をしている事です。
ドイツは、正直言って不便です。夜8時、9時等に街に出ると深夜1時、2時の様な錯覚を起こしてしまいます。どこもお店が閉まっていて、食事すらままならない状態になります。
日本では、ブラック企業なんて言葉がありますが、ドイツには少なそうです。
そもそもなぜブラック企業が生まれてしまうのか考えると、お客様の満足、快適を追求し過ぎるからだと思います。
例えば、あなたは、夜ジュースが飲みたくなったり、お菓子が食べたくなったりしたら、コンビニに買いに行ったりした経験がありませんか?
あなたにとっては、時間に関わらず、思いたった時にいつでも行けて、大変便利なのですが、裏を返せば、あなたのために土日、祝日、深夜に関わらず働いている人がいます。
本来であれば、昼のうちに夜のどが渇くかもと何か買っておけば、深夜営業等する必要はないんですよね。
ドイツは、日本と比べて本当に不便です。コンビニも一軒も見ませんでした。出かける前には、しっかりトイレに行っておかないと気軽にトイレを借りられるところがないです(笑)日本って本当に便利だと改めて感じました。
しかし、その反面、夜は家に帰る環境があり、休日も家におり、家族と過ごす時間がしっかり持たれているように感じました。そこら中で、お父さんとお母さんにそりを引っ張ってもらいはしゃいでいる子供たち、家族でウォーキング?散歩?乗馬?している姿を見かけました。
しかも、ドイツは一極集中せずに、人が各地に散らばって生活しているようで、東京、大阪の様な超高層ビル群の中で、人だらけの場所はないのですが、マイホームも1つ1つ大きく本当に優雅な生活です。
時間的にゆとりある生活が、素養を高め、高めた素養が次世代(子供たち)にしっかり教育されるという好循環が生まれており、それがドイツ、ドイツ人の他国が真似たくても真似られない力になっているように感じました。
イギリス人については、モラルの悪さが気になりました。
どけ、どけ、どけっ(・A・##)9と、いわんばかりにアクセル全開で車が来るので、道を横断する時は、気をつけなければひかれるかもしれないという怖さを覚えました。
日本では、私も車を運転しますが、横断歩道に学生がいるので止まっても、えっ、渡ってもいいの?みたいな雰囲気になりすぐに渡らない人が最近多いです。そして、私が歩行者として、横断歩道に立っても平気で私を無視して横断歩道を通過して行く車も多いです。
日本でもドイツと同じように弱者優先、歩行者優先であるはずなのに。。。。。。
そして、イギリスでもドイツでも気になったのが、歩きタバコ。街中では、久しぶりにタバコを持った人の手に当たらない様に気を付けながら歩きました。喫煙者は、男女ともに多いです。しかもそこらじゅうにタバコを 捨てるので地面はたばこの吸い殻だらけ。。。。。
日本では、喫煙者の立場が年々弱くなっていますし、マナーをしっかり守らなければ、益々喫煙者の立場は 弱くなりますので、喫煙所以外すわない、携帯灰皿を持っている様な方も少なくありません。
アジアを見ても、マレーシア、ベトナム、タイ、インド等喫煙者の数は多くなく、イギリスやドイツは煙草に関してはアジアの少なくとも10年は遅れていると感じました。
イギリスと言えば、紳士、淑女の国の様に感じていましたが、イギリス人にとっては、世界中を牛耳ってきた 大英帝国という過去の栄光に今でも誇りとプライドを持っているようですが、経済の成熟と共にGDP(国内総生産)等も世界のトップ圏から徐々にはずれ来ており、今となっては過去の人になりつつあるように感じました。
しかし、これは他人事ではなく、日本、日本人の未来を見ているようで、怖かったです。 先ほどの横断歩道の件ではないですが、日本でも自分さえよければいいという人が少しずつ増えてきています。
私は、中国で働いていた時、取引先の中国人から、このような事を言われた事があります。
『中国にくれば、誰でもすぐに悪くなる。』
と。
どういう意味かと言いますと、自分の事ばかりを考えている人が多いので、相手の事ばかりを考えていると 自分だけバカを見るので、悪くならざるおえないのです。
例えば、私は東京は不慣れなので、混雑した電車に乗った時、降りる駅でドアが開く反対側に立っている事があります。その時に『すみません』と軽く声をかけるだけで、皆さん道を空けてくれるので問題なく下車する事ができます。上海では、立ち位置を間違えると譲ってもらえないのでよく次の駅まで乗らされUターンする事がありました(笑)
混雑した電車で、降りられるか、降りられないか、ちょっとした事ですが、ちょっとした周りの気遣いで結果(降りられるor次の駅まで行かされる)が変わるんですよね。
例えば、日本でもあなたは、本屋さんで漫画の単行本を購入したい時、中を見る事が出来ず不便だと思いませんか?
なぜ漫画本にはカバーがかけてあるかというと、買わない人がガッツリ本を読んでボロボロにしてしまうのを 防ぐためです。あなたもただで読めたらラッキーですが、買う時は、誰も読んでいない新品がいいですよね?
じゃあ、そのボロボロになった本は誰が責任を取るのでしょうか?
皆がしっかりマナー、モラルを持っていれば、本来カバーなど必要なく、中身を確認した上で、より欲しい本を 探す事が出来るのに不便な世の中になっていますよね。
マナー、モラルを守れない素養のない人がたくさんの世の中になると、ルール、ペナルティー(罰金等)だらけの世の中にしなければならず、結局それが、あなたが暮らしにくい世の中になります。
何でもやったもの勝ちになってしまうと、モラルを持った行動をしていてはあなただけ損をします。
しかし、一度そうなってしまうと中国人が言ったように『誰でもすぐに悪くなる。』事は出来ますが、元の状態に戻すためには、誰からマナーを守るのか、どうやったら皆が同時にマナーを守れるのかという問題が出てきますので何十年、もしかしたら100年単位の時間を要する事になります。
だからこそ、素養の高さは、真似をしたくても真似をできない国がたくさんあるんですよね。
日本人は、私たちが持っている素晴らしいマナー、モラルをもう一度見直し、イギリス化して行くのではなく、今一度ドイツ人から良い点を学ぶべきだと思いました。
素養の高さは、他国の人が真似たくてもすぐには真似られない私たち日本人が世界で活躍できるグローバル人材としての1つの大きな武器だと私は考えます!!!
<当たり負けしない自分>
私は、オーストラリアに留学していましたが、イギリスもオーストラリアと同じように英語ができない人を低く見る傾向を感じました。
ただ、しっかり英語ができると対応は悪くないです。当たり負けしません。
グリニッジ時計台(世界標準時計)
バッキンガム宮殿
パレード
オーストラリアに留学していた時は、私自身も、他の留学生も英語力不足による嫌な思いをしたあるあるが色々ありましたが、イギリスでは私に対しては普通でした。
レストランで一度だけ、アジア人嫌い?外人嫌い?なのかよく分からない、店員さんに出くわし、横柄な態度で感じ悪いなあと思いながら、注文すると、中で『チャイニーズ、チャイニーズ』言いまくっているので、(英語圏の人は英語が出来て便利ですが、言っている事が筒抜けと言う欠点があります 笑)戻ってきた時に、思いっきり笑顔をして、その後に真顔で『I’m not Chinese(私は中国人じゃないです)』と言ったらとてもバツが悪そうな顔をしていました(爆笑)(大人げない事して、すみませんm(_ _)mでも、アジア人として、日本人としてプライドと誇りを持っているので、オーストラリアにいる時には、出来なかった事を一度どうしてもしてみたかったんです) やはり、しっかり英語ができると英語圏でも対等に渡り合えます!!!
英語圏留学する場合、そこで英語を学ぶという方法もありますが、私の語学習得の経験上、英語を学ぶ段階で、現地人のサポートがとても重要だと思うのですが、心無い人による英語ができないために嫌な思いをさせられてしまうと、現地人恐怖症になってしまい、英語ができない留学生同士で固まってしまう人が少なくないですが、できない者同士で固まっていても英語が上手くなるはずがないんですよね。
アフタヌンティー(一般のイギリス人は、現代社会の忙しさからこのような生活は既にしておらず、観光客向けのものになっています)
そう言う点では、英語が出来て当たり前という考えの人がほとんどいないマレーシアで、学校で学んだ事を気軽に地元の人に実践する事が出来るマレーシアで基礎英語力をつけた上で、英語圏の国へ留学された方が、現地人と対等に渡り合えるので、より楽しくて、より多くの事が学べる留学になるのではないかと感じました。
(参考:ニューヨークの日本人高校生行方不明事件から考えるマレーシア留学)
ドイツは、多くの方が英語が出来ましたが、ドイツ語の単語混ざりで『??』となる事も少なくなく、英語を勉強する場所としては『?』ですが、イギリスに関しては、ロンドンは、黒人が意外に多くてびっくりした事や美術館の充実さ、、、、、これから留学を考えておられる方の楽しみを奪ってしまってはいけないので、続きは、あなた自身の目で確かめて欲しいですが、アジアとは違い、感じるもの、学べるもの、たくさんあると思います。