英語のトレンドと使える英語 | マレーシア留学ネットブログ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
英語のトレンドと使える英語 | マレーシア留学ネットブログ

こんにちは。

マレーシア留学ネットの山根です。

先日、ある大学生さんから研究発表をするために取材をさせて欲しいとの依頼を受けました。

その学生さんは、マレーシア留学ネットに取材をするに当たり、ある大手英会話学校にて『アジアで英語を学ぶ事についてどう思うか』というアンケート調査を行い、その結果について話して下さいました。

今日は、そのアンケートから『英語のトレンドと使える英語』について考えてみたいと思います。

英会話学校の生徒さんは、『アジアで勉強した英語で、欧米で通用するのだろうか?』という不安から留学して英語を勉強するならやはりアメリカやイギリス等の欧米の英語圏の国がよいのではないかという意見が大半を占めたそうです。

私もとても英語の発音を気にする人で、英語の留学はオーストラリアに行きましたので、英会話学校の生徒さんの気持ちがよく分かります。

通常は、日本人の意見として取りまとめるならば、もっと広範囲でアンケート調査をしなければ偏った結果になってしまうという恐れがありますが、この結果は多くの日本人の考え方を反映していると言っても反論される方は少ないのではないでしょうか?もしかしたらあなたもそう思っているかもしれませんしね(笑)

私も前々からそれは分かっていましたので、マレーシアの語学学校ではいつもこの話をします。マレーシア人の方は、私たち日本人の考え方を理解して下さり、受け入れて下さいます。

しかし、アメリカ、イギリス、オーストラリアの語学学校がマレーシアにも進出していますが、欧米人の先生とこの話をすると全否定されます(泣)

『考え方が古い』と。

『あなたは、日本人なんだから、なぜジャパニーズイングリッシュじゃ駄目なのか?日本人がアメリカンイングリッシュを話す必要はない』と言われるのです。先生によっては『私が聞き取れれば、発音は直さない。通じないのでは問題があるが私が理解できればみんな理解できるから大丈夫』と言われる方もいました。

この回答は、欧米留学を目指す方にとっては、『それじゃあ、わざわざアメリカに行く価値がないじゃん!』となってしまうかもしれませんね。

しかし、これが世界的な最新の英語教育のトレンドなんです。そのため、私たちにアメリカなり、イギリスの英語の発音を教え込もうという気は肝心な欧米のネイティブの先生方にはないようです。

この質問は、これから留学を考えている方の立場に立った質問であり、私個人的には、欧米の先生方の意見に賛成です!!

実は、英語の発音を非常に気にするので、オーストラリアに留学しました(本音を言うとアメリカに行きたかったですが、学費が高すぎてアメリカ→イギリス→オーストラリアと落ち着きました)が、肝心の発音は全く勉強する事ができませんでした。

アメリカ人は、アメリカンイングリッシュ、イギリス人はブリテッシュイングリッシュ、オーストラリア人はオージーイングリッシュ、そして我々日本人は、ジャパニーズイングリッシュ、中国人はチャイニーズイングリッシュ、ベトナム人はベトナミーズイングリッシュ、インドネシア人は、インドネジアンイングリッシュとそれぞれ母語に引っ張られた英語を話します。

英語が今国際語として世界で広く使われているのは、自国内ではもちろん自国の英語が1番という考え方があるようですが、世界的に英語を普及させる点においては、アメリカ人の米語とイギリス人の英語、どちらが本物かという争いをせずに色々な英語をグローバルイングリッシュとして普及させていこうとされているので世界共通言語の地位を手に入れられているようです。

私は、中国、インド、ベトナム、ブラジル、マレーシア等色々な国で仕事をしてきましたが、アメリカンイングリッシュやブリテッシュイングリッシュの様な俗に私たちがネイティブと呼ぶ人たちと話す機会はほとんどゼロです。それよりもその他の非英語圏の方たちと話す事の方が圧倒的に多いです。

それは、人の数から考えても、割合的にそうなります。アメリカやイギリス、オーストラリアの人口よりもその他の国の人口の方が何倍もありますから。そして、日本にとってアメリカやイギリスは飛行機で何十時間と地理的に遠いですから、近隣諸国の人の方が相手が来り、あなたが行ったりする確率は高いです。

更に、始めのアンケートに戻りますが、『アジアで勉強した英語で、欧米で通用するのだろうか?』

これは、逆も成り立ちます!?

アメリカやイギリスで英語を勉強したからと言ってその他の国で通じるとは限りません。

それは、発音やアクセントが異なるからです。欧米の国に結構長く留学されていた方がマレーシアの学校視察に行かれた感想として、『〇〇人(留学していた国)の英語ならだいぶ聞き取れるようになったんですが、なまりが強くて聞き取れませんでした』とちょっと英語に自信があったのにショックを受けてしまわれる方もいます。

『なまりが強くて』と言われますが、アメリカで勉強するとイギリス英語は『なまりが強くて』聞き取りにくいです。逆に、イギリスで勉強するとアメリカ英語は『なまりが強くて』聞き取りにくいです。

要は、本当に使える英語を身につけるためには、色々な英語を耳にする必要があります。〇〇英語じゃないので、『なまりが強くて聞き取れません』では、そもそも英語ができるうちに入らないのです。

欧米系の語学学校の先生方が自国の英語に染めようとされないのは、『発音よりもまずは使えるようになろう』という考え方があるからです。

例えば、全くパソコンのできない私が、あなたに対して『その打ち方じゃあ効率が悪いから、もっとしっかりブラインドタッチできるポジションに両手を置くべきだ』とアドバイスしたらどうでしょうか?

スマートフォンを持っていない私が、あなたに対して『スマホはたくさん機能があるんだから、もっと〇〇や××の使い方をしないともったいないよ!』とアドバイスをしたらどうでしょうか?

『人にあれこれ言う前にまずは、お前がパソコンとスマホを買って、使いこなせるようになってから言えよ(・ ・##)//』となりませんか?

まさにこの状況が今の我々日本人の英語の状況なんです。(日常会話すらまともにできないのに、発音、発音と言っている)

そう言う点で、マレーシアの語学学校は何十カ国からも留学生が集まっており、しかも今は日本人留学生が少ないという環境で、色々な英語を耳にする事ができるので『使える英語』を身につける事ができる最高の環境だと思います。

特に留学を通して、海外を相手にした仕事をしたいと考えている人には、この『現在の世界の英語教育のトレンド』と『使える英語』について知っておく事は、大切ですよ!!

SNSでもご購読できます。

固定ページ